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慣らし保育

今回は、保育園に預ける事になってからまず最初に行うこと、
慣らし保育についてです。

厚生省の指導により、入所後原則最低1週間程度の慣らし保育期間を
義務付けられています。指導では期間中は基本午前保育のみです。
こちらでは1h程度~様子を見て徐々に時間を延ばしていきます。

やはり第一の目的はお子様に少しずつ慣れていってもらう事です。
過去に預けられていた方などは慣れるのもだいぶ早いと思いますが、
初めて親御さんと離れるお子様は、それだけでもとても不安でしょう。

知らない場所、知らない人、家庭と違うにおい、そんな不安な環境の中
更に一番信頼を置いていたはずの親が居ない、、。まさか、、。

突然そんな状況に置かされた子供たちは個人差はありますが皆パニックです!
大げさではなくこのまま大好きなママやパパともう一生会えないかも?!
親と引き離した可能性のある知らない人には、いきなり心は開かないぞ!
と怒りと不安と悲しみを同時に吐き出そうとしたりもします。

まずは心理的負担の無い様に初日は1h程度でのお迎えから1h前後ずつ
少しずつ伸ばしていくのが一番自然にすんなり慣れていくようです。

最初はまず、一生会えないかもしれない、という不安を消してあげます。

特に、預けるのが初めてのお子様ですと玄関から離れたがらず、
私どもでも初めは中々抱っこもさせてもらえない場合があります。
なのでまず「大丈夫。絶対に、すぐお迎え来るよ!」と真剣に伝えて、
一瞬でも落ち着いた瞬間があれば他に目移りして気が紛れるように
次々に色々と楽しめる事を提案します。食べるのが好きな子などには、
様子を見ておやつ等も与えますが、食べてもらおうと必死になるより
置いておくから気が向いたら食べてね^^位の方が良かったりします。
たくさん提案した中から、気が紛れそうな事を一緒に探していきます。
スキンシップを嫌がらず受け入れてくれるならば出来る限りたくさん
スキンシップを取る様にしながら気が紛れる様に努力します。

思いっきり怒ったり泣いたりの中で、うまく気が紛れている内に、
あれ?もう迎えに来ちゃった!という感じがベストです。
きっと安心からまた泣き出しちゃう子、何で置いていったの!と怒る子
様々だと思いますが、とにかく親から離れて過ごせた事(社会進出)について、
お礼をして思いっきりたくさん褒めてあげます。

お迎えが来ると理解しても大好きな親とまた離れるのは辛いので、帰りを
待ちわびて辛い時間を引きずってしまうより出来るだけ気が紛れる時間が
取れるよう朝はなるべく、一番辛いお別れのシーンは短くしてあげます。

親御さんも離れるのは辛い事だと思いますが、なるべく明るく笑顔で、
お子様がお別れの辛いシーンを引きずらないようにしてあげてください。
悲しそうな顔で「バイバイだけどすぐ迎えに行くから大丈夫・・・」よりも
明るく笑顔で「今日はどんな楽しい事があるかな?元気に遊んできてね!」
と、前向きになれる言葉をかけてあげると切り替えやすいと思います。
玄関前から泣いている場合もありますが、なるべく泣き始める前にすぐ
出来る限り短時間で離れるようにした方が引きずりにくいです。

次はこちらの場所と人に慣れてもらう為にまた色々と気を紛らせながら、
出来るだけたくさんじっくりスキンシップを取っていきます。
最初は照れていたり信頼関係がまだ無いこともあり、スキンシップを
拒んだりする子も中には居ますが、無理強いしないよう少しずつ
出来る限りたくさんスキンシップの時間を取れるよう努力します。

これからすぐに慣らし保育が終わり、こちらでの生活が長くなる前に
親同様に近い信頼関係を築くためのスキンシップなので、とても重要です。
時には、抱っこさせてぇ~!と甘えたフリをしたりもします(笑)

慣らし保育期間中は前回書いた「魔の2歳児?!」にもある様に信頼関係を
築いた上でないと、しつけやルールなどの導きが難しいことがあるため
とにかくこちらに信頼を置いて安心してもらえるよう重点を置きます。

指導では午前保育が原則1週間程度ですが週末を挟むと逆戻りしやすいので
通常保育に入りやすいよう、出来るだけこの大事な慣らし保育の期間を
長めに取れるよう協力していただけるとお子様のためにもいいと思います。
お子様が保育室に通ってくれるから親御さんも社会進出可能になります。
お子様も初めての社会進出です。お互い協力し合っていきましょう!

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