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慣らし保育

2015年02月05日
今回は、保育園に預ける事になってからまず最初に行うこと、
慣らし保育についてです。

厚生省の指導により、入所後原則最低1週間程度の慣らし保育期間を
義務付けられています。指導では期間中は基本午前保育のみです。
こちらでは1h程度~様子を見て徐々に時間を延ばしていきます。

やはり第一の目的はお子様に少しずつ慣れていってもらう事です。
過去に預けられていた方などは慣れるのもだいぶ早いと思いますが、
初めて親御さんと離れるお子様は、それだけでもとても不安でしょう。

知らない場所、知らない人、家庭と違うにおい、そんな不安な環境の中
更に一番信頼を置いていたはずの親が居ない、、。まさか、、。

突然そんな状況に置かされた子供たちは個人差はありますが皆パニックです!
大げさではなくこのまま大好きなママやパパともう一生会えないかも?!
親と引き離した可能性のある知らない人には、いきなり心は開かないぞ!
と怒りと不安と悲しみを同時に吐き出そうとしたりもします。

まずは心理的負担の無い様に初日は1h程度でのお迎えから1h前後ずつ
少しずつ伸ばしていくのが一番自然にすんなり慣れていくようです。

最初はまず、一生会えないかもしれない、という不安を消してあげます。

特に、預けるのが初めてのお子様ですと玄関から離れたがらず、
私どもでも初めは中々抱っこもさせてもらえない場合があります。
なのでまず「大丈夫。絶対に、すぐお迎え来るよ!」と真剣に伝えて、
一瞬でも落ち着いた瞬間があれば他に目移りして気が紛れるように
次々に色々と楽しめる事を提案します。食べるのが好きな子などには、
様子を見ておやつ等も与えますが、食べてもらおうと必死になるより
置いておくから気が向いたら食べてね^^位の方が良かったりします。
たくさん提案した中から、気が紛れそうな事を一緒に探していきます。
スキンシップを嫌がらず受け入れてくれるならば出来る限りたくさん
スキンシップを取る様にしながら気が紛れる様に努力します。

思いっきり怒ったり泣いたりの中で、うまく気が紛れている内に、
あれ?もう迎えに来ちゃった!という感じがベストです。
きっと安心からまた泣き出しちゃう子、何で置いていったの!と怒る子
様々だと思いますが、とにかく親から離れて過ごせた事(社会進出)について、
お礼をして思いっきりたくさん褒めてあげます。

お迎えが来ると理解しても大好きな親とまた離れるのは辛いので、帰りを
待ちわびて辛い時間を引きずってしまうより出来るだけ気が紛れる時間が
取れるよう朝はなるべく、一番辛いお別れのシーンは短くしてあげます。

親御さんも離れるのは辛い事だと思いますが、なるべく明るく笑顔で、
お子様がお別れの辛いシーンを引きずらないようにしてあげてください。
悲しそうな顔で「バイバイだけどすぐ迎えに行くから大丈夫・・・」よりも
明るく笑顔で「今日はどんな楽しい事があるかな?元気に遊んできてね!」
と、前向きになれる言葉をかけてあげると切り替えやすいと思います。
玄関前から泣いている場合もありますが、なるべく泣き始める前にすぐ
出来る限り短時間で離れるようにした方が引きずりにくいです。

次はこちらの場所と人に慣れてもらう為にまた色々と気を紛らせながら、
出来るだけたくさんじっくりスキンシップを取っていきます。
最初は照れていたり信頼関係がまだ無いこともあり、スキンシップを
拒んだりする子も中には居ますが、無理強いしないよう少しずつ
出来る限りたくさんスキンシップの時間を取れるよう努力します。

これからすぐに慣らし保育が終わり、こちらでの生活が長くなる前に
親同様に近い信頼関係を築くためのスキンシップなので、とても重要です。
時には、抱っこさせてぇ~!と甘えたフリをしたりもします(笑)

慣らし保育期間中は前回書いた「魔の2歳児?!」にもある様に信頼関係を
築いた上でないと、しつけやルールなどの導きが難しいことがあるため
とにかくこちらに信頼を置いて安心してもらえるよう重点を置きます。

指導では午前保育が原則1週間程度ですが週末を挟むと逆戻りしやすいので
通常保育に入りやすいよう、出来るだけこの大事な慣らし保育の期間を
長めに取れるよう協力していただけるとお子様のためにもいいと思います。
お子様が保育室に通ってくれるから親御さんも社会進出可能になります。
お子様も初めての社会進出です。お互い協力し合っていきましょう!

魔の2歳児?!

2015年02月02日
2月2日。2、と言うことからこのテーマにしてみました。
自分が子供の頃には無かった言葉ですが最近よく耳にする言葉です。

魔の2歳児。

魔?本当にそうかな??ちょっと一緒に考えてみましょう。
長くなりますがお付き合いください。


赤ちゃんは産まれてから全てが初体験の事ばかり。
実に沢山の物事を観たり聴いたりして色んな事を観察しています。
その中で笑ったり泣いたりしながら、色んな感情が増えてきて、
言葉の意味が分からなくてもその場の空気も感じる事が出来ます。
そして、分からない事、気になる事などが出てきます。

それをうまく伝えるためにコミュニケーションが取れるよう、
表現方法も様々になってきます。そして言葉を覚え始めます。
1歳児位になってくると、ここぞとばかりに聞きたかった事を
すべて身近である一番信頼できる存在の親に聞いてきます。

「これなぁに?」期。

親である方なら皆さん経験があることと思います。
面倒な事もありますが、無意味に聞いている訳ではないので
時間の許す限り、向き合ってあげる事で信頼が増します。
同じ質問は、覚えたかどうか聞き返したりするのも手です。
そして色んな事を知っていき、更に成長していくと今度は、

「イヤイヤ」期。

冒頭の魔の2歳児と呼ばれるものかな。でも魔の2歳児ではなく
自我が出てきて良いこと悪いことを確認していく為のことです。
実はお腹の中から聞いたり感じたりしたこの3年前後で、既に
良いこと悪いことの判断はある程度出来るようになっています。
その上で言われた事に反抗するのは、限度を知る為。そして大事なのが
信頼する親が自分をきちんと導いてくれるのか試しているとも言えます。

なので、ここで親はしっかりしないといけません。
一度教えたことは子供の主張で意見を曲げないこと折れないこと。
時には厳しくともしっかり導いてあげることが大切だと思います。
ただ、説明も無く否定したり叱っても伝わらないので
ここではしっかり理由を説明する事も大切です。
理解してくれた時は思い切り褒めてあげる事も忘れずに。

あまりにもグズった時、例えば周りの目があったり時間が無いと、
「仕方ないなぁ」となることもあるかもしれません。
今の時代、親が批判の的になることは多々ですから、、
外では穏便にしたいですよね。なので仕方ないこともあります。

その分おうちではそういう時こそ出来るだけ時間を取って
しっかり導いてあげるように頑張って欲しいです。
親が一度言ったことはぐずって大泣きしても大暴れしても
曲がらないと言うこと、限度が分かれば、
外で大変なことも無くなって来るはずです。

そこが曖昧になると、3歳児には反抗期、等聞きますがそうではなく
限界を決める主導権を子供たちが持たないといけなくなります。

グズったらなだめてもらえる反抗しても甘えられる楽な道を作らず、
確認のための導きを求めている時期に親がしっかり導いてあげないと
子供たちが自分で限界を決めるしかなくなってしまい、
逆に子供たちに負担をかけることになります。
いつも怒ってイライラしていたり反抗的や攻撃的になったりするのも
子供たちにとって本当にストレスの積み重ねになります。

なので「これなぁに?」から親に確認(反抗)をし始めたら
しっかり導いてあげてくださいね。
「これなぁに?」よりも前、言葉より先に分かる事もあります。

そして言うことが聞けたら、思い切り褒めてあげてください!

反抗している時間より、言う事を聞いて褒められた方が
何倍も嬉しいし気持ちがいい事を教えてあげてください。

魔の2歳児も、3歳の反抗期も、導き次第です。
大変なことも多いと思いますが、一緒に頑張っていきましょう☆

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